伊勢神宮は内宮と外宮どっちを先に参拝すべき?正しい順番と違いを解説

日本でも有名な神社としていられる伊勢神宮ですが、実は正式には参拝の順番があるのをご存じでしょうか。

内宮からお参りした方がいいのか、外宮から参拝するのか迷っている人もいるとか。

今回は、参拝の正式な順番や内宮と外宮の違いなどを徹底解説していきたいと思います。

目次

伊勢神宮の正しい参拝順序は「外宮」から「内宮」へ

Let's SEE Japanの伊勢神宮写真
Let’s SEE Japan

伊勢神宮には「外宮(げくう)」と「内宮(ないくう)」の二つの主要な神社があります。

この二つの距離は離れているため参拝時にどちらから参拝をしようかと悩む人は多い様です。

でも実は正しい参拝順序は「外宮」→「内宮」と決まっているので気をつけておきましょう。

なぜ外宮から内宮なのか

内宮のご祭神、豊受大御神は外宮の祭神天照大御神のお食事を司る神様で、内宮に先立ち「神饌(しんせん)」と呼ばれる神様の食事を外宮からお供えしていたその順番にならって決められました。

この神饌を外宮から内宮に運んでいた理由は、天照大御神から「豊受大御神から先にお供えをして」とお告げがあったのだと言い伝えられているからです。

始めに外宮から参拝をしてその後内宮で参拝することをおすすめします。

さて、移動距離ですが外宮から内宮は片道約5.5kmあり、徒歩だと約1時間かかります。

外宮・内宮はとても敷地が広いので歩く時間が長いため、タクシーやバスの利用がおすすめ。

移乗車時間10~15分かかります。

参拝おすすめ時間帯

伊勢神宮をしっかり参拝したいなら早朝の参拝がおすすめです。5:00~9:00がベスト。

朝の光を浴びて伊勢神宮の力強いパワーを感じやすい時間帯でもあります。

伊勢神宮は年間を通して沢山の参拝客で賑わう場所なので休祝日は混雑します。

特に、正月や大型連休などは人混みがすごく、御朱印をもらう列で大行列ができる程。

人混みを避けたい場合はとにかく早い時間に行くことをおすすめします。

その他のおすすめスポット

おはらい町・おかげ横丁公式サイトおかげ横丁写真
おはらい町・おかげ横丁公式サイト

伊勢神宮以外や伊勢神宮別宮のおすすめスポットをご紹介したいと思います。

おはらい町・おかげ横丁

内宮の前にあるおはらい町、その中間にあるのがおかげ横丁で江戸時代の建物やお伊勢さんの雰囲気が楽しめる場所です。三重のグルメやお土産を楽しめるところでもあります。

おはらい横丁やおかげ横丁は内宮の参拝後に行くのがスムーズだと思います。内宮の敷地もかなり広いので、おかげ横丁まで行く気力は残して参拝したいですね。

他にも、伊勢神宮別宮のおすすめスポットもあります。

パワースポットとして詳しく説明しているので、関連記事をご覧ください。

内宮と外宮の違いまとめ

内宮と外宮はそれぞれ別々の神様が祀られており、特徴もそれぞれ違います。

まずは1つ1つのお社について解説していきたいと思います。

内宮について

伊勢神宮の
マップ
伊勢神宮

伊勢神宮の内宮でお祀りされているのが「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」で、日本の総氏神です。

天照大御神は太陽の神様で、日本でもっとも尊く新道の最高神です。天皇陛下は天照大御神の子孫とされています。

この内宮の入り口である宇治橋を渡り奥まで進むと正宮が見えます。ここで天照大御神がお祀りされています。

敷地内には正宮や別宮、川のパワーをもらえる神域でもある五十鈴川御手洗場など立ち寄るところは沢山あります。

敷地面積は5500ヘクタールあり、外宮の10倍の広さです。そして日本で一番目に大きい面積となっています。

  • 荒祭宮(あらまつりのみや)
  • 神楽殿
  • 子安神社
  • 五十鈴川御手洗場

なお、内宮・外宮内でのお参りの順番ですが、厳密にいうと決まっています。

橋→手水舎→正宮→別宮→神楽殿の順番

しかしながら、期間限定で見れたり見れない場所があったりと、必ずしもこうでなければならないというわけではありません。ポイントとして大まかなことを把握しておけば問題ないです。

外宮について

伊勢神宮のマップ
伊勢神宮

外宮は正式名称が「豊受大神宮(とようけだいじんぐう)」といい、衣食住をはじめとする産業の守り神と言われています。

この豊受大神宮は天照大御神の食事について司る御饌津神(みけつかみ)です。

敷地面積は内宮の10分の1程度の広さです。

  • 多賀宮(たかのみや)
  • 土宮
  • 風宮
  • 神楽殿

内宮、外宮の違いについてのまとめ

ご祭神の違い
  • 内宮・・・天照大御神
  • 外宮・・・豊受大御神
敷地面積
  • 内宮・・・5500ヘクタール
  • 外宮・・・89ヘクタール(内宮の10分の1)
神宮の全体配置の違い

外宮の御正殿は内宮とほぼ同じつくりですが、違いは「御饌殿(みけでん)」があることです。

この御饌殿は、朝夕の2回天照大御神に食事をお供えするところです。

また、敷地内に東方殿西方殿が手前にあるのも外宮の特徴です。

通行方向が違う
  • 外宮・・・側通行
  • 内宮・・・側通行

内宮だけ・外宮だけの参拝はNG?

内宮だけの参拝や外宮だけの参拝はしていいのでしょうか?

解説していきたいと思います。

方参りはダメ

伊勢神宮の外宮だけの参拝や内宮だけの参拝は「方参り」と呼ばれています。

方参りをすると「縁起が悪い」と昔から避けられていました。

方参りがダメな理由

神様はとても様式美を好みます。1度決まった規則を変えてしまったら惑わせてしまったり、機嫌を損ねることもあります。

特に伊勢神宮は参拝堂の使い方から何から丁寧に説明されています。

神社等に詳しい人から見ると非常に参拝ルールに厳格な神様だとわかるくらい。

「外宮」から「内宮」へと決まっているので、方参りは避けておくのが大事です。

内宮・外宮を回る際の所要時間

伊勢市観光協会の伊勢神宮内宮写真
伊勢市観光協会

内宮・外宮を両方回るのが参拝ルールであることは分かりましたね。

では、どのくらい時間が必要になるのか気になるところなので解説していきたいと思います。

内宮の所要時間

【正宮のみの参拝】

内宮の正宮のみの参拝が最短ルートになると思います。所要時間は20分です。

【正宮の他、別宮なども参拝】

正式ルートの正宮→別宮→神楽殿や五十鈴川御手洗場などを回ると所要時間は1時間ほどです。

外宮の所要時間

【正宮のみの参拝】

正宮でのみ参拝をする最短ルートで所要時間は20分ほど。

【別宮などの参拝】

正宮のほか別宮を回るルートで40分ほどです。

どちらも御朱印をもらう場合や繁忙期(ゴールデンウィークや正月など)はもっと時間がかかりますので余裕を持って行動するのが吉です。

まとめ

伊勢神宮の参拝は外宮からはじめて、内宮を参拝するのが決められています。

それは伊勢神宮で祀られているご祭神の天照大御神と豊受大御神の関係性によるものです。

豊受大御神は天照大御神の食事の神様なのでそれに沿って参拝の順番も外宮→内宮となりました。

天照大御神は規則に厳しい神様なので決められたルールに従う方がいいとされています。

方参りがダメとされているのは、その神様の気質に関係している様です。

参拝規則を守って楽しい実りのある伊勢参りができたらいいですね。

ご覧いただきありがとうございました。

目次